水質がレースに与える影響
ボートレースでは「水質」がエンジンの出足・行き足・伸び、そしてスタートやターンの乗り味に大きく関わります。水面の硬さ・柔らかさ、潮の影響、流れの強さなどが変わることで、同じモーターでも全く違う走りになります。そのため、水質を理解することは勝ちやすいレース場や選手の適性を読むうえで欠かせません。
舟券予想に繋がりやすい
海水(柔らかい水)の特徴
海水は水が柔らかく、ボートが水面に馴染むため乗りやすい特徴があります。体重が重いと浮力で有利に働く一方で、潮の満ち引きがあるため上げ潮・下げ潮で流れが急変し、レース展開も大きく変わります。握ってターンしやすく、まくり・まくり差しが決まりやすいのも海水の強み。潮の読みが必須になるため、地元選手や経験値のある選手が有利になります。
淡水(硬い水)の特徴
淡水は潮汐の影響がなく水面が安定しやすいので、スタートが決まりやすくインが強くなる傾向があります。ただし「水が硬い」ため、体重の重い選手が活躍しにくい浮力が少ない為、そして舟が跳ねやすく乗り心地調整が非常に重要。腕の差や経験値出やすい水質です。
汽水(海水+淡水)の特徴
汽水は海水と淡水の中間の性質を持ち、水質が一定しにくく節や季節で走りが大きく変わります。特に江戸川は全国トップクラスの難水面で、風・川の流れが複雑に絡み合い、選手の技量が極端に出る特殊なレース場です。
玄人好みの江戸川
水質によって変わる“出足・行き足・伸び”の違い
淡水は、スタート勘と乗りやすさが勝負に。海水は全体的に舟の走りが良く、握って回りやすいため攻めが決まりやすいが潮の流れは注意が必要。汽水は日ごとの変化が大きいため、展示気配が最重要となります。
水質によるレース場の傾向まとめ
淡水は潮の満ち引きがなく天候に左右されにくい。海水は潮・風で展開が変わり、地元、経験豊富な選手が有利になりやすい。汽水はレースの予想難易度が高く、特に江戸川は経験者が圧倒的に有利。水質を知るだけで、レースの狙い目が大きく変わります。
全国24場の水質一覧
【淡水】桐生/戸田/多摩川/三国/びわこ/住之江/尼崎/芦屋/唐津
【海水】平和島/常滑/鳴門/丸亀/児島/宮島/徳山/下関/若松/大村
【汽水】江戸川/浜名湖/蒲郡/津/福岡

