ボートレースとは?初心者向けに基本ルールを解説

ボートレース基礎

ボートレースとは?

ボートレースとは、モーターボートに選手が乗り込み、
6艇で順位を競うスピード競技です。

競馬や競輪と同じ「公営競技」の一つで、
舟券(投票券)を購入して着順を予想して楽しむことができます。

レースは左回り(反時計回り)で行われ、
1周600mのコースを3周(合計1800m)して争われます。

スタートのタイミングやカーブでのターン技術が
結果を大きく左右するのが特徴です。

初心者でも楽しめる理由として、
・出走は6艇だけで予想しやすい
・実力差が数字(勝率・展示タイムなど)で見える
・インコース(1号艇)が強いなどコース特性がハッキリ

といった点があります。

ボートレースの基本ルール

ボートレースの基本ルールは「スタート → 3周 → ゴール」で順位を競う、シンプルな競技です。特に重要なポイントは以下の4つです。

①6艇で行われる
ボートレースは1号艇〜6号艇までの6艇が出走します。
枠番ごとに色が決まっており、
1=白、2=黒、3=赤、4=青、5=黄、6=緑 という6色で区別されています。

②左回りで3周(1800m)
レースは左回り(反時計回り)で、1周600mのコースを3周します。

③独特のスタート方式
スタートは「助走して入る」フライングスタート方式。

大時計が0を超えてからのスタート
早すぎるとF(フライング)、遅いとL(出遅れ)となり、
舟券は返還(払戻し無し)になることがあります。

④1マーク勝負が着順の鍵
最初のターンマーク(1マーク)が最も勝負所で、
ここでのターン技術や位置取りで着順の多くが決まります。

レースの流れ(スタート〜ゴール)

② 進入(コース取り)

インコース(1〜3コース)が強い理由は2つあります。

① スタートラインに近い
スタートまでの距離が短く、外の艇よりも早く加速してラインへ到達できる。

② ボートレースは“左周り”
1マークを左に回るため、内側にいる1コースが最短距離でターンできる。

この2つが重なるため、1コースは全場で勝率が高いのが特徴です。

6艇の特徴とコースの有利不利

④ 6艇の特徴とコースの有利・不利

1コース(白):逃げ最強。勝率45〜55%。
2コース(黒):差しが武器。1-2が鉄板級。
3コース(赤):まくり・まくり差しの攻撃型。
4コース(青):まくりの本命。波乱の中心。
5コース(黄):まくり差しで展開を突く。
6コース(緑):不利だが展開ハマれば穴。

選手のランクと勝率の重要性

選手には「A1・A2・B1・B2」の4つのランクがあり、
これは直近の成績(勝率)によって決まる。

■A1
・トップクラスの選手
・スタート力、ターン技術が高い
・インからでも外からでも強い
・信頼度抜群

■A2
・安定して走れる強い選手
・A1ほどではないが舟券に絡みやすい
・2〜4コースで特に狙いやすい

■B1
・普通クラスの選手
・展開がハマれば来る
・コース・モーターの良し悪しが結果に直結

■B2
・新人・復帰した選手など
・スタートが安定しない事が多い
・無理に買う必要はなく、相手として見る程度

《ポイント》
・ランクは“実力の指標”
・勝率が高い選手ほど着順が安定
・A1がインにいるレースは固く決まりやすい
・B級が内側にいると、波乱(荒れ)やすくなる

水面(淡水・海水・潮・風)の影響

ボートレースは「水質・潮・風」で走りが変わる。

■淡水(水が硬い)=舟が暴れやすい
・抵抗が強く水が“硬い”
・舟が跳ねやすい(暴れる)
・ターンで外に流れる
・モーター差が出やすい

■海水(水が柔らかい)=安定する
・浮力が強く水が“柔らかい”
・舟が暴れにくい
・ターンしやすい
・波が出ると地元選手が有利

■汽水(淡水+海水)
・潮で“硬さ”が変わる
・満潮:柔らかく安定
・干潮:硬く暴れやすい

■潮の影響
・満潮:波が出て乗りづらい
・干潮:静水面で乗りやすい

■風の影響
・追い風:イン有利
・向かい風:外有利
・横風:ターンが流れやすくなる

《ポイント》
「水の硬さ=舟が暴れるか安定するか」を理解すると一気に当たりやすくなる。

モーターと部品交換の意味

■モーター勝率(%)とは?
・そのモーターが過去に何%舟券に絡んだか
・60%以上:エース機
・50%台:当たり
・40%台:普通
・30%以下:弱い
→ 初心者は“50%以上”を買う基準にすると◎

■勝率が大事な理由
・選手が変わっても性能は同じ
・直線の伸び・出足・ターン力に影響
・弱いモーターは何をしても重い
・強いモーターは選手が普通でも走る

■主な部品交換の意味
・ピストン/リング:伸びが悪い
・キャブレター:出足が弱い
・シリンダー:重整備で初日は不安定
・ギヤケース:行き足に違和感(改善 or 悪化)

■予想で見るべき優先順位(めちゃ重要)
①コース(枠番)
②選手勝率(実力)
③モーター勝率(%)
④展示タイム
⑤部品交換

《ポイント》
この順番で見ると初心者でも的中率が一気に上がる。

展示航走で見るポイント

■スタート展示(行き足・伸び)
・加速の良さ=行き足
・他艇より前へ出る=伸び
・展示で遅れていても本番は決まる選手もいるため“遅れる=外す”はNG
・ただし「展示遅れ+タイム悪い+ターン悪い+ランク低い」が揃う艇は危険

■周回展示(ターン・回り足)
・ターンが小さい=回り足が良い
・ターン後に一気に加速=出足が良い
・流れる/暴れる=足が悪い
・A級は展示を流し、本番で合わせてくることがある

■直線(伸び)
・バックストレッチで前へ出る艇=伸び型
・伸びない艇は外のまくりが決まりにくい
・展示遅れでも直線が強ければ本番は戦える

■展示タイム
・直線タイム=伸び
・一周タイム=総合力
・展示遅れでもタイムが良い艇は“調整中”の可能性大
→ 見た目とセットで判断するのが最強

《ポイント》
展示航走は“今の本物の足”が分かる。
行き足 → 伸び → 回り足 → 展示タイムの順で見ると当たりやすい。
ランク(A級orB級)も合わせて判断すると精度が上がる。

初心者がまず覚えるべき用語

■初心者がまず覚えるべき用語

・スタートタイミング(ST)
 平均は0.15〜0.20。早い選手は有利でイン逃げが決まりやすい。

・進入(コース)
 1コースが最有利。どこに入るかで展開が大きく変わる。

・展示タイム
 直線=伸び、一周=総合力。数字だけでなく見た目もセットで判断。

・行き足/伸び/回り足/出足
 行き足:加速の良さ
 伸び:直線で前へ出る力
回り足:ターンの小ささ・安定性
 出足:ターン後に一気に加速
 → 展示航走で“今の本当の足”を確認するポイント。

・F(フライング)/L(出遅れ)
 スタート事故。F持ち選手は無理をしにくく、スタートが慎重になりがち。

・チルト角度
 -0.5°:ほぼ全員が使う基本設定
 0.0°:少し伸び寄り
 +1.0°以上:伸び特化(その代わりターンが不安定になりやすい)
 → チルトがプラスの艇は前へ伸ばすタイプ。

・部品交換
 ピストンリング・キャブレター・シリンダーなどの交換。
 足に大きく影響し、交換後は足が変わる可能性あり。
 交換が多いモーターは不安定なので注意。

・モーター勝率
 モーターの性能を示す数字。高いほど“当たりモーター”。
 例:60%以上 → 超優秀、50%台 → そこそこ、40%以下 → 弱め。

・選手ランク(A1/A2/B1/B2)
 A1:トップレベル
 A2:上位
 B1:普通
 B2:新人・下位
 → ランクが高いほど安定して勝つ。

・水質(海水・淡水・汽水)
海水:柔らかい → インや出足がよくなりやすい
淡水:硬い → 舟が暴れやすくい
汽水:その中間でレース場により特徴が異なる

まとめ(初心者が勝つためのポイント)

■まとめ(初心者が勝つためのポイント)

①コース → 選手 → モーター → 展示 → 部品 の順で判断すると当たりやすい。

②1コース(白)は最有利。左回りだからインがさらに強い。

③選手ランク(A1/A2)は信頼度が高く、ST(スタート)が安定している。

④モーター勝率は超重要。50%以上=良い、60%以上=当たりモーター。

⑤展示航走は“今の本当の足”が分かる。
 行き足 → 伸び → 回り足 → 展示タイムの順でチェック。

⑥部品交換(ピストン・シリンダーなど)は足が大きく変わるので必ず確認。

⑦水質で特徴が変わる。
 海水=重くて柔らかい(出足型が強い)
 淡水=軽くて硬い(舟が暴れやすく伸び型が強くなる)
 汽水=中間

→ この7つを押さえれば初心者でも勝率が一気に上がる!

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